口約束だけで8億円のニュースを見つけまして。
まあ、企業の慣習としてはそういったこともあるんだろうなあと、思いながら読んでいました。
口約束で8億円の契約を結んだシャープ・・・契約書が無くても効力は発生するの?
電機メーカー「シャープ」が発注した機械設備を8億円で受注した機械製造会社「片岡製作所」が、「代金を受け取っていない」と主張し、訴訟を大阪地裁に起こしました。
機械設備を納入した後も代金が支払われず数年が経ち、今回の訴訟に踏み切った様です。
報道によると、8億円という額でありながら古くからの慣例に習い、口約束のみで契約がなされただけだったということにも注目されています。
効力は発生するのか?
と言われれば効力はもちろん発生していて。
それよりも、
相手先の片岡製作所側とシャープとのパワーバランスが透けてみえるようで不憫でなりません。
売買代金請求権を持つ側としては紙に残していたかったでしょうね。
契約条項でパワーバランスを調整するのは、よくあること。
それが高じると、契約書さえ残すことがないということなんですよね。
双方合意の上なので、何ら問題はないのですが、こういったトラブルになると当時契約実務を担当した部署の責任が問われそうです。
シャープってそういえば、今どうなったんだろう?
シャープ「解体」の必然 再建より「再編」に狙い、官民ファンドの冷徹 (1/3)
「いまはキャッシュ(現金)が必要」(主力行関係者)シャープにとって、あらゆる事業が売却の候補となっている。収益性の高いオフィス向けコピー機やファクスなど複合機事業もその一つで、主力行や複数のファンドが他のメーカーに売却を打診している。
シャープは「現時点で複合機事業の売却の計画はない」とのコメントを発表したが、もはやシャープには主力行の決定への“拒否権”はない。3月末に返済期限を迎える5100億円のシンジケートローン(協調融資)を借り換えてもらわなければ、その場で破綻するためだ。
シャープにはまだ太陽電池、半導体など電子部品、テレビや通信機などデジタル情報家電の事業がある。何を残し、どのような会社として生き残らせるのか、その青写真は現時点ではみえていない。
今って、産業革新機構が入っているのか?
なるほどなるほど。
そういえば、最近、目の付けどころがシャープって聞かないなあと思い。
もともと、テレビの視聴時間がほぼゼロなのでTVコマーシャルを観ないからかなと思って、ググッてみたら。
「目の付けどころがシャープでしょ」から変更 シャープ、20年ぶりスローガン刷新
シャープは2010年1月からスローガンを一新した。
1990年から使っていた「目の付けどころがシャープでしょ。」を20年ぶりに刷新、
「目指してる、未来がちがう。」に変更する。
「目の付けどころがシャープでしょ」
が、
「目指してる、未来がちがう。」
に変更されてました。
新しいスローガンは、従来の概念にとらわれない「オンリーワン」という考えの下、液晶はもとより、ソーラー、LED、プラズマクラスターといった新しい基幹技術を柱に、ひとびとの暮らしや世の中をより良く変えていきたい…、と願う企業姿勢を表しています。
私のお客さまにプラズマクラスターの大ファンがいらっしゃいますので、シャープには頑張って欲しいですね。
新スローガン “目指してる、未来がちがう。”