2015円5月4から6日にかけて東京体育館で開催された第43回日本車椅子バスケットボール選手権大会
パンフレットに書かれているチーム紹介をみて少し違和感を感じました。
「障害名/原因」
「現在の職業/職種」
障害の程度が軽い人ばかりで構成されたチームにならないように、車椅子バスケットボールでは「持点」の制限があるようなのです。
その「持点」の計算の根拠のために、「障害名」を明らかにする。
これは必要かなと思います。
しかし、その障害に至った事故や病気の「原因」などの記載はいらないのではないかなと思いました。
画像ではカットしましたが、その横には選手の氏名が載っています。
ということは、◯◯さんは、スポーツ事故で障害を負ったのだと他人に知られてしまう。
これって、どうなんだろう?
止めたほうが良いのでは?というのではなく、単に疑問に思ったので日本車椅子バスケットボール協会に電話で聞いてみました。
公式見解というわけではないので、そのあたりはご容赦ください。
「原因」を記載している理由は二つ
昔からの慣習
”こうしなさい”といった取り決めがあるわけではなく、昔からそういった慣習になっているとのこと。
ただ、記載にあたっては任意なのでチームによって書き方は異なるようです。
現に、大会出場チームの中には、「現在の職業/職種」がまるっきり空欄のチームや、「障害名」の記載だけで「原因」が書かれていないチームもあります。
障害者スポーツをしている方の励みになる。
これは、そのままズバリをおっしゃっていたわけではありません。
話の内容から私はそう感じました。
例えば、「障害名/原因」が書いてあることによって、車椅子バスケのジュニアチームの中には先天性疾患による障害の方が増えているといった状況も知ることが出来るようなのです。
任意の記載ですし、プライバシーに関わることなので「原因」は書かないといった選択肢ももちろんあると思います。
交通事故
スポーツ事故
労働災害
先天性疾患
動脈瘤奇形
転落事故
今、パンフレットを見ていると、こういった「原因」が見えるのですが。
もしも、自分が同じ状況になったとき。
これならオレも出来るかもしれない!
そう、一歩、前に踏み出せると思う。
似たような病気や事故に遭遇してしまった人でも、こうして激しいスポーツに取り組んでいる。
この姿を見せることってものすごい力になるんだなと思いました。
もちろん、「原因」を書かなくてもそれは感じることが出来るかもしれません。
しかし、同じ病、同じ事故の方にはよりピンポイントで想いを届けられるような気がしました。