エライ目、というのはどこかの方言かもしれませんね。今、書いていて、これって全国共通ではないなと思いましした。
エライ目、は大変な目ということで、自分が予期していない揉め事に巻き込まれる、と言い換えても良いかもしれません。
私はお仕事ですが、世間的には休日なので軽めのネタで書いてみます。
私たち専門家が思わずしてしまう勘違いといえば、
自分ってエラくなったんじゃないか!!
なのですが。
先生!、先生!と呼ばれるのが当たり前になってしまうので、オレって偉いんじゃない?!って思ってしまうんですよね。
わかります、とてもよく分かります。私も業界が長いのでそういった先生方にはたくさん触れてきましたし、その類にはならないように心がけているつもりです。
そうでなきゃ、何のために以前の職場を辞めて独立したのか分からなくなってしまいますので。
勘違い先生には、ある特徴がありまして。
それは、クライアントの意見を一切聞かずに、自らの予見に基づいて業務を行うこと、なのです。
”とにかくオレの言うとおりにやってればいいんだ!”
的な先生のことです。
もちろん、そのことズバリをクライアントに言うことはないのですが、態度で分かりますよね、それって。
勘違い先生に顧問契約を依頼することエライ目にあうというタイトルなのですが、実は、現実にそういった事案を目にしていると本当に大変だなあと思います。
顧問の勘違い先生が登場するまでは、クライアントと取引先との間に良好な関係が築かれつつあったのに、いざ顧問が登場で激しくぶち壊しになることがあります。
その大きな理由はですね、”いよいよオレの出番か!と意気込むあまり、それまでの当事者の事情を丹念に汲み取る作業を怠り、かつ、書面上に現れた事実のみに拘束された判断するからなのです。
なにやら難しい表現になってしまいましたが、要するにですね。
”どけどけ、オレに任せとけば大丈夫”
といった態度丸出しで登場するのが原因です。
マンガの世界でいえば、そう、ドラえもんに出てくる「ジャイアン」です。
根はイイやつなのでしょうが、時に思いっきり迷惑な奴。
子供同士の社会でしたら笑い話で済む場面でも、ことオトナが主人公である企業の取引の場面ではなかなかそうもいかないの現実です。
オトナの事情ってやつはカクも深くて奇妙です。
揉め事になりつつあるのを感じている当事者企業としては、いっそのこと顧問に一旦引き下がって欲しいのに、それも主張することが出来ないのもまたオトナです。
こうして誰も手を出せない状況のまま当事者の間に微妙な軋轢が生れ、やがて契約関係が破綻していってしまうのです。
こんなことになるなら顧問に案件ふるんじゃなかった。。。
相手の顧問が出てきてから急に話がこじれたな。担当者はいい人なのに。。。
といった感じで、両当事者ともに似たような感情を抱いて終結するのが普通です。
あっ、勘違い先生はこの期に及んでも、自分が原因で関係性が悪くなったことは知りません。
自分から感じ取る能力もありませんし、他人から指摘されることもないので、先生ご自身は顧問業務を全うしてご満悦です。
以上、実話に基づく寓話はオシマイになりますが、中小企業の経営者様はくれぐれも顧問の先生にはお気をつけください。
戦略実行支援コンサルタント 行政書士阿部隆昭