なにがキッカケだったかもすでに忘れてしまいましたが、『かくかくしかじか」を読んでいます。
マンガは普段まったく読むことがないのに。
週末相続トレーナー行政書士阿部隆昭です。
おはようございます!
著者東村アキコさんの自伝的マンガなのですが、美術の修行をしたり、美大で過ごしている間の心もようがよく描かれています。
マンガ家になりたくて美大に入ったのに、遊び呆けている自分。
写真展の展示作業をしているときに同じ油絵科の人に言われた言葉
それをキッカケに彼女の人生の歯車は再び回り出す。
目標を言葉に出すのは大事だとよく言うけれど
それは
本当にそうで
今まで何もやらなかった私がその時から少しづつ動き始めました。
郷里の師匠のツテで高校教師になるつもりが、土壇場になってキャンセルになり、地元企業のコールセンター勤務へ。
そして、コールセンターと師匠の美術教室の講師の掛け持ちの日々。
ハードな毎日 ほんの数日で私はへとへとになりました。
しかし、会社を辞めるためにマンガを描くしかないと思った彼女は、猛烈な勢いで描き始めます。
人間て不思議なもんです。
あれだけ時間をもてあましていた学生時代にはまったく描かなかったくせに
一日にほんの夜中の自由時間しかない状況になって初めて描き始めた。
今でも時々考えます
毎日毎日 当たり前のように原稿を仕上げながら
もし私があの会社に入らずに
それこそ例のポシャった美術の先生とか
それなりに美術の勉強をしたことを生かせる仕事についていたら
私は今 漫画を描いてないんじゃないかって思うんです。
「情けなさを燃料に」三日で描き上げた漫画を集英社に投稿
デビューに該当する賞を受賞
ただ、絵が印刷に耐えられないほどのひどさ、ということでデビューが見送りになったのですが。
しかし、「いいものをもっているから」ということで次の月間賞への足がかりがついた。
そして、デビューへ!
戸惑ったり、足踏みしたり、寄り道したり、気を遣ったり。
そんな風に過ごしながら一つずつしっかりと階段を登っていく姿に心動かされます。
普段マンガを読まない人にも、『かくかくしかじか』はお薦めできます。
読後の爽快感、なんていったら紋切り型ですが、”読んで良かったなあ”、って毎回思います。