「3週間続ければ一生が変わる」 ロビン・シャーマ
あなたを変える101の英知
人生の質を高める意識革命!
行動しなければ、なにも始まらない!
小さな習慣が人をつくる!
という副題にあるように、ロビン・シャーマ氏が「学んだ生活の技を人生の教訓としてまとめ」たものになっています。
テーマを「行動力」・「時間管理」・「ポジティブ思考」・「自己実現」などに分け、その中で「こうやったほうがうまく行くよ」的な生活の技がちょっとづつ書いてある。
自己実現のテーマでは、
「いちばんなりたい人物のようにふるまう」
「ヒーローリストを作る」
「ゴールカードを持ち歩く」
タイトルに惹かれて読んではみたのですが、ネットのまとめ記事みたいだなという印象。
ほぼ全ての小テーマは、過去の偉人が残した言葉に関連するお話しです。
たとえば、
イギリスの政治家、ベンジャミンディズレーリは、かつてこういいました。
とか
ソフォクレスの言葉を借りれば、「運は勇気のない者にはめぐってこない」
や
生物学者で元スタンフォード大学学長のデイヴィッド・スター・ジョーダンは、そういいました
といった具合に。
権威を借りるそういった表現が好きじゃないっていうのもあるのですが、さすがにこれは多すぎるかな。
ロビン・シャーマさんって、とってもすごい人(自己実現の世界最高権威って書いてあります)なんだから、偉人の発言を引っ張り出さなくてもいいのにと思ってしまう。
「わたしが学んだ生活の技」としての内容は素晴らしいなと思うんですが、毎回それなので、返ってロビンさんの主張の価値を落とすようなことになるんじゃないかな。
そういった文章の書き方をする人なのかも知れませんが。
Amazonのカスタマーレビューの星の評価は高いんですが、そんなにいいかな。
いや、とっても良いんですが、他にもっとストレートに心に響く、ガツンとやられる書籍は他にたくさんあるような。
あるような、っていうかある。
「行動しなければなにも始まらない!」ということを強く伝えるのであれば、『ゼロ』一冊で必要十分。
「3週間続ければ一生が変わる」を読んでも、なるほどね〜確かにそうかもって思うけど、
「ゼロ」は違う。
すぐに服を着て外に飛び出したくなる
今すぐに何か、なんでもいいからとにかく何か動かないとダメっていう気になる。
「背中を押す」チカラ、爆発力がまったく違うんだ。
優しく摩るんじゃなくって(時にはそういうのも必要だけど)、背中をどーーんって押される感じ。
強く押されるとつんのめるじゃない?
転ばないように取り敢えず走るでしょ?
そんな感じ。
「四の五の言わずにとにかくやれよ」って。