児童書。
小学生向け、中学生向けの本を読むのが好きです。
今日、図書館から借りたのが、これです。
『世界の子どもたちのために「ユニセフ」』
ユニセフが国連の機関であることは知っていても、正式名称が「国連児童基金」であることは知らない。
ユニセフが子どもたちのために活動をしていることは知っていても、具体的にどのような活動をしているかは分からない。
それがさっきまでの自分です。
皆さんはどうですか?
児童書とはいえ、書いてある内容は侮れませんよ。
最初に驚いたのが、ユニセフのマーク!
国連のマークは何となく見覚えが有りますよね。
ユニセフのそれは、微妙に違っているんです。
国連のマークが地球になっているところが、地球を背景にして大人が子どもを抱きかかえるようなイメージになっています。
知らなかった。
ユニセフは、世界中の国の政府が子どもを尊重して、子どもの権利を第一に考えるようにはたらきかけています。子どもたちが希望を見出せない国では、その国の将来にも希望はありません。
そのために、シエラレオネでは子どもの兵士がいなくなるための運動をし、ゴミを売って生き延びている5万人のブラジルの子どもたちに教育を受けさせるように働きかける。
日本の子どもたち、私たちの周りの子どもたちは希望に満ち溢れているでしょうか?
ユニセフは、親が子どもの世話をよくできるように手助けし、各国政府が新しい法律を作ったり、何かを決定したりする場合には子どもを第一に考えるようにはたらきかけています。
そのようなユニセフの活動も時代と共に変化してきているようです。
国際連合の加盟国の代表者たちが、第二次大戦後のヨーロッパの子どもたちを助けるための基金を作ったのがユニセフの始まり。
1946年のことです。
ユニセフ設立当時、子どもたちの健康と食事を改善することが急務でした。その一つが、子どもや赤ちゃんにミルクを与えることでした。
ヨーロッパの子どもたちの健康状態が改善された1950年ごろ、国連はユニセフの使命を終わらせようとしたときに国際連合のパキスタン代表が抗議をしたそうです。
「世界中に死にかかった子どもたちがいるというのに、ユニセフはもう役目を終えたと、国連はどうして言えるのですか?」
そうして、1953年、国際連合の一機関として永続的に活動することになったそうです。
大型本ですが全部で30ページほど。
写真もコラムも多いので、文字から得られる情報は多くありません。
ほとんどは小学校の教科書レベルかもしれませんね。
義務教育の時代からしばらく遠ざかっていると、自分から取りに行かないとこういった情報に触れることがありません。
今回はたまたま理由があってこの書籍を手にとったわけですが、改めて”支援の大切さ”が分かりました。
もちろん、慈善団体や国際機関でも、様々なオトナの事情が存在することは誰でも知っていますよね。
でも、アタマで考えているだけではなく、実際に行動し、現実に人が助かっている以上、圧倒的に肯定したいと思いました。
児童向けの書籍の何がいいって、分かりやすいところ。
”分かりやすい”、”楽しい”、”キレイ”といった直感的に訴えるものはとても大切。
特に新しいことを始めるときには。
稚拙な児童だから、文字も大きく、写真も盛りだくさん。
なわけではないと思います。
大人も同じ。
興味を持って、その次のステップに踏み出す人が一人でも多くうまれてくれればいい。
この本を読んで、ユニセフや国際援助に興味が湧いたら実際に活動しているボランティア団体のことを調べてみてもいいし、それこそユニセフで働きたい!っていう子どもがいるかもしれない。
そういった意味では児童向けの書籍ってスゴイなあっていつも思っています。