遺産分け(遺産分割)のやり直しをしたいのですが?
といった質問は当事務所がよく頂く質問の一つです。
話し合いが成立した遺産分け(遺産分割)は、いつでもやり直しをすることが出来ます。
しかし問題が一つありまして。
例えば、土地建物などの不動産を遺産分け(遺産分割)の対象とした場合ですね。
相続人の一人が土地を相続し、更にそれは相続人以外の第三者に売却して登記を済ませたとしましょう。
<土地の所有者の流れ>
被相続人(亡くなった人)Cさん→相続人Aさん→第三者X氏
遺産分けのやり直しをしようにも遺産の一部は第三者の所有物になり、登記という第三者対抗要件までされてしまっていると現実的には遺産分けのやり直しが難しくなってしまいます。
ですので、不本意な遺産分けをしてしまったあなたとしてはなるべく早く遺産分けの話し合いをやり直すように相続人に呼びかける必要があるでしょう。
遺産分け(遺産分割協議)のやり直しといった状況になるまえに、たった1つのことをやって頂ければやり直しなどというめんどくさい話にはなりません。
遺産分け(遺産分割)のやり直しを防ぐたった1つの方法
それは、財産と人の整理をしっかり済ませること。
財産と人の整理をするには、エンディングノートがオススメです。
エンディングノートの中には書き手によって様々な種類がありますが、専門職が著作者・企画者として関与しているものを選びたいですね。
私、行政書士阿部隆昭もエンディングノートを9月に発売します。
自分自身が母の相続の際に困ったという経験をもとに作り上げたエンディングノートです。
いわゆる従来のエンディングノートの機能は持たせながらも、相続対策としても利用できますし、遺言書作成の下準備として使うことが出来ます。
こういったツールを活用して財産と人の整理を漏れ無くしっかりと行なったうえで遺産分け(遺産分割)の話し合いをすれば、通常はやり直しなどといった話にはならないのです。
なぜなら、
遺産分け(遺産分割)のやり直しの原因は主に以下の二つに限定されるからです。
・遺産が新たに見つかった
・相続人が新たに見つかった
財産と人という大切な前提が崩れ去るので遺産分けのやり直しになってしまうんですね。
原因が分かっているのだから、それを防ぐ対策をすればいいだけです。
といっても、一般の方にはどうやったらいいかわからないと思いますので、エンディングノートを利用して財産と人の整理をするか、もしくは当事務所にご相談ください。
解決支援コンサルタント阿部隆昭