今の時代、割引で商品を購入するのは当たり前。
30%引き、40%引きなんて珍しくない。
家電量販店に行けば、割引ではない商品を見つけるのも苦労するほど。
物品を販売しない、役務供給型の私たち専門家の世界でも、割引価格でサービスを提供することもあるでしょう。
さすがに、30%引きなんてしている専門家の事務所はないと思いますが。
30%引きに慣れてしまった私たち消費者からすると、
なんだ10%しか引かないのか?!
と思ってしまうときもありますよね。
でも、値引きと利益との関係を知ったら、皆さん驚きますよ。
「値引き」と「利益」との関係は?
【商品】
定価 4,000円
原価 1,200円
販促費 840円
予想される利益 1,960円
定価で販売すると1,960円の利益が出る商品があります。
それを10%値引きで販売するとどうなるでしょうか?
値引きをしても、原価と販促費は変わらない
値引きをしても、原価と販促費はどうなりますか?
定価を安くしたからといって、原価も下がるということは?
ありませんよね。
同じく販促費も変わりません。
その商品の販売促進のためにかけた費用は同じだからです。
その状況で定価を10%値引きして販売します。
10%値引きすると、利益はこれほど減る!!
売値4,000円を10%引きの3,600円で販売します。
原価と販促費は、定価4,000円で販売したときと変わりません。
売値 3,600円
原価 1,200円
販促費 840円
予想される利益 1,560円
計算してみます。
1,560円÷1,960円×100=80%(四捨五入)
100%-80%=20%
10%値引きをすると、利益が20%減ってしまう!
10%値引きでも、その商品を販売している側の利益は20%も減っているんです!!
購入している私たちにも生活があるのと同じように、販売している側にも生活があります。
販売している側の利益は、販売している人の家族の生活の原資になっているわけです。
もちろん、販売しているのは会社組織でも、利益をその構成員に分配している以上、同じです。
10%引きかぁ
もうちょっと引いてくれよ
って思わないでくださいね。
いや、思って頂いても良いのですが。。。
売っている側に様々な事情があるにしろ、それなりの覚悟のうえで販売価格を10%引きにしているのです。
もしもあなたの買う商品が10%引きになっているとしたら。
利益が20%引きになっても、同じサービス・商品を提供してくれるんだ、とご理解くださるととても嬉しいわけです。
いつも当事務所をご利用いただきありがとうございますm(_ _)m
行政書士阿部総合事務所
行政書士阿部隆昭