遺産相続争いの解決への流れをみると遺言書が大切な理由がわかるよ!
http://news.biglobe.ne.jp/trend/0331/bcv_140331_0560088967.html
遺言書を残すことの大切さが、家庭裁判所による遺産分割調停・審判との対比で書かれています。
確かに遺産分割で揉めてしまうとゴールがなかなか見えなくなってしまいます。
ゴールが見えないのは、家庭裁判所に委ねてみたところで実はそれほど違いはありませんし、むしろ裁判沙汰になったという現実が余計に不和を助長する事になってしまうおそれも。
”遺言書を作ったほうがいいよ”、というのは、実は多くの方が知っています。
インターネットにもそれらの情報はあふれているし、どの書店に行っても遺言書作成の勧めといったものは並んでいるでしょう。
知っているけども、実際に作っている方は多くない。
多くないからこそ、遺言書の重要性を説くような記事や書籍がたくさん生まれてしまう。
こんな状況をみると、
「何度も言っているのに、この子、勉強しないのよ」
と言っている親を思い出してしまいます。
何度も何度も言えば、勉強するのでしょうか?
何度も何度も言えば、遺言書を作るのでしょうか?
違います。
する理由が分からなければ、100回言っても子どもは勉強しません。
1000回言えば、さすがに勉強するかもしれません。
でも、それは恐怖感からです。
必要性を認識して始めるのとは違います。
遺言書を作ることは、 今は未だ、必要ではない。
遺言書を作ることは、自分には、必要ではない。
必要ではない理由は大きく分けるとこの二つだと思います。
もしも、遺言書を作って欲しいと考えれば、この理由に直接アプローチすることが必要です。
将来、遺産分割で揉めるかもしれませんよ、といった場合。
遺産分割で揉めそうだから、遺言書を作ってみよう、とは思わないでしょう。
せいぜい、「へえ~、そんなこともあるだね」と思ってくれるぐらい。
私は、どういった場合に揉めるのかが分かっていますが、一般の方にとっては雲をつかむような状態。
”今は”
”自分には”
どこにも相談できずに困っている人は、これについての答えが欲しいのだと思います。
相続争いを避けるためにどうしても必要なのが、事前準備なのです。
遺言書も事前準備の一つ。
もちろん、必要です。
しかし、先にやって欲しいことがある。
それをすることにより、自分には遺言書が必要ではない、といった判断に確信をもてる場合も少なくありません。