コロナの影響もあり、創業時に予定していた事業から大きく事業転換している、そうしようと考えている経営者にお会いした。
「うちの事業でなんとか補助金をもらえないか?」
ヒアリングすると、いくつかの事業を想定しているらしい。
想定するのは結構なのですが、ほぼ空想・妄想の世界から脱していないことがわかった。
これが、ああだったら、儲かるのにな
この状態では、もちろん、補助金申請などは到底できない。
理由はシンプルで、事業の具体性がすこしもないから。
その事業を始めるには、いくらかかるのか?
どのような人材が必要なのか?
仕組みはどう作るのか?
取り組みたい事業によって、ヒアリング事項は様々。
なのですが、妄想・空想の世界にいらっしゃる方に、この状況では補助金は申請できないです、と申し上げてもほとんどの場合、それがご理解頂けない。
「お金がないと事業が出来ませんよね?!そのための補助金でしょう」
まあまあ、言わんとしていることは分かるのですが、補助金の性質としてはそもそもそうなっていない。
「補助」という文字がそう思わせるのか?、”そうだったらいいのにな”という思いがそうさせるのか
補助金に取り組みたい場合には、まずは事業計画を作り込みましょう。
具体的な事業計画こそが、補助金採択の最短ルートです。
行政書士阿部隆昭