事業再構築補助金第4回申請の採択公表から、補助金を申請した事業者の申請書をABCにランク付けて申請した事業者に公表する制度としたことが話題になっています。
とはいうものの、申請書のランク付、採点がなされていることは、事業再構築補助金に限ったことではないですよね。
事業再構築補助金を申請し、採択された事業者については全く関係ない出来事なので完全スルーで構いませんが、不採択となってしまった事業者については、ABCのAなのか、B、Cなのかを知ることは一定の実益があります。
“一定の“というのは、人の目に依る審査に頼らざるを得ない性質であるため、あくまでその範囲でABCのランク付です。
ということは。
今回申請の、今回の事業計画書の審査では、ABCだったというだけで、補助金を申請した事業者としては何ら気にする必要がない、というのが当職の見解です。
Aだから嬉しい、とか。
Cだから、うちの会社は全然ダメだった、とか。
そういった評価のためではなく、あくまで事務局の判断基準としてのABCがなされていて、今回申請ではそのどれかだったというだけです。
というのもの、ABCのランク付が公表される前の募集回でも不採択になった事業者は当然いるわけで、その場合の対応は、ABCが公表される前と後でも何ら変わることがありません。
不採択となった事業者は、補助金事務局に連絡し、何がどう評価されたのかを淡々とヒアリングし、次回申請に向けてのデータを収集するだけです。
不採択となった理由が、次回申請で治癒できるものであれば、そこを対応し、次回申請の準備を淡々と進めるだけです。
大前提として、人間が審査しているので、判断基準には当然にレンジがあります。
ということは、そこを突き詰めて熱くなるのは悪手なんですね。
たかが補助金です。
事業そのものが否定されたわけでもなく、会社そのものが否定されたわけでもなく、否定されたとしてもその回にその申請書を審査したその審査員の評価ということだけ。
事業再構築補助金のABCというランク付においての話ではなく、補助金一般に不採択となった場合の対応としてこれは正しいと当職は認識しています。
補助金ごときで徒にダメージを感じることはありません。
行政書士阿部隆昭