週刊ポストにタイトルの記事がありまして。
30歳前後で無職の子供を持つ親御さんの苦悩について触れられています。
一番の問題は、親世代が定年退職によって家計の収入源が絶たれることです。
本来であれば、自分たち夫婦だけの心配をすればいいものを、息子・娘のことも気にかけないといけない。
大卒後、就職しない息子について「そのうちやりたいことが見つかればいい」と呑気に構えていた結果、危機感がなく親のスネをかじるのが当然になってしまった息子。
有名大学に進学したまでは良かったが、失敗し続けた就活で自信を無くし引きこもりになった息子をもつ教員のBさん。
コネで金融機関に就職させた親のメンツを娘の気持ちより優先させた為、退職・心療内科に通うようになった娘に対し、今になって後悔している会計士のDさん。
いずれも、親御さんにとっては「自分が若ければまだ働ける」という気持ちと、「老後にさしかかると、自分たちの健康や生活資金にも不安のほうが先立ってしまう」という気持ちに感情が支配されてしまう。
もうホントに。
なにが正解なんだかよくわからない人生劇場です。
良かれと思ったことがあらぬ方向に進んでいくのは良くあること。
それでも気の毒ではあります。
「切ないばかりの親の思い。その願いが通じることを祈るばかりである」
大抵の場合、「願い」は願っていたばかりでは通じない。
願っていただけで通じた、っていうことがもしあったら。
本人の意識しないところでしていた「行動」が作用していません?
ある問題があったとして。
原因は過去にしかない。
過去を振り返りつつ解決策を考える。
考えた解決策は行動にしなければ考えていなかったと同じこと。
願っていただけでは通じない。
あっ、告白するときだってそうじゃない。
好き、って感情は手紙なりメールなり人伝なり直接なり、伝えるっていう「行動」にしないと伝わらない。
願っていただけでは通じない