経産省の調査結果によると、高齢者が将来に不安を感じる理由として次のようなものが挙がってくるようです。
1.自分や配偶者の健康や病気のこと。
2.身体が不自由になり、介護が必要な状態になること。
3.生活のための収入のこと
4.子どもや孫などの将来
5.頼れる人がいなくなり一人きりの暮らしになること。
6.社会の仕組み(法律、社会保障、金融制度)が大きく変わってしまうこと。
7.家族、家屋、土地、田畑や祖先のお墓の管理や相続のこと
8.親や兄弟などの世話
9.だまされたり、犯罪に巻き込まれて財産を失ってしまうこと。
10.家族との人間関係
11.言葉、生活様式、人々の考え方などが大きく変わってしまうこと
12.人(近隣、親戚、友人、仲間など)とのつきあいのこと
(内閣府 高齢者の日常生活に関する意識調査結果)
1の健康は70%、2の介護は50%なので、健康と介護について大きな不安を感じていることが読み取れます。
対して、7の相続についての不安は10%程度とそれほどの不安感はない。
すでに、相続の対策を執っているので心配がない場合や、相続を気にするほどの資産がないという判断があるのかもしれません。
健康や介護のことは、なかなか事前に対策というのは取りづらいのが本当のところ。
なってみて初めて対処するというようになってしまいがち。
健康診断を定期的にしたとしても病気になるときはなりますし。
若いうちは、12の人付き合いが結構大きな不安要素を占めると思うのですが、年齢を重ねるにつれて、それよりも自分や家族の健康を気にするようになってしまうのでしょう。