週末相続ノート実践編として書き方のワンポイントアドバイス。
自分史は最後に書いたほうがよいと思っています。
なぜかといいますと、多くの方が自分史の項目でエンディングノートの筆が止まってしまっているからです。
本書にも書かせて頂きましたが、「自分史」とは、「自分」の歴「史」です。
物心ついてから今までの歴史を書くのは、相当に大変な作業であることが想像できます。
今の年齢が高いほど、その期間は長いわけですからより大変になるわけです。
しかも、歴史を作るとなると、誰しもが正確に書こうとします。
正確に書こうとすると、より詳しく書きたいとも思ってくるのです。
そうなると、週末相続ノートの作成時間のほとんどは、自分史に充てられることになってしまいます。
週末相続ノートのコンセプトは、週末のスキマ時間でコツコツと自分自身を整理すること。
ここは思い切って、自分史は後回しにしたほうがよいでしょう。
財産の整理と人の関係の整理が一通り終わった段階でとりかかるのが上手な週末相続ノートの作り方だといえます。
『週末相続ノート』は、市販のエンディングノートと違って、書くスペースに制限などありません。
購入していただいたノートに好きな分量だけ自分史の項目を書いて欲しいと思います。
私の場合は年代でページを分けています。
10代で2ページ、20代で4ページ等
書いている途中で思い出したことがあっても大丈夫です。
追記用に紙を糊付けしてしまえば何の問題もありません。
「今までの自分とこれからの自分」を客観視し、前を向いて生きるために。
そもそも、週末相続ノートやエンディングノートに「自分史」の項目は必須ではありません。