JR王子駅と東十条駅との中間にある立派な建築物、それが東京都北区立中央図書館です。
昔、東京都北区で発行されていた地域新聞である「都北新聞」の資料を探しに出かけました。
サービス係の方に「都北新聞を閲覧したいのですが」と尋ねたところ、あいにく北区では蔵書がないとの回答。
中央図書館にはある旨の情報は持っていたので、再度調べて頂いたところ中央図書館内にある「北区の部屋」という資料室にあるとのこと。
中央図書館は何度か利用したことがあるのですが、「北区の部屋」といった別室があることは知りませんでした。
別室といっても、扉で区切られているわけでもなく、入り口も決して入りづらいといった雰囲気ではありません。
しかし、いかんせん、分かりにくい。
ふらっと入って閲覧する雰囲気ではなく、調べ物をしに行く人でないと入る人はいないかもしれません。
とはいえ、入り口付近に置いたのでは盗難の危険性もあるでしょうし、貴重な資料がたくさん保管されているので仕方がないのでしょう。
案内係の方は応対がとても丁寧。
図書館内は一切の撮影が禁止されているので画像は挙げられません。
が、確かにありました!
「都北新聞」
紙媒体として保存されているものは、バインダーに綴じられたものを外して閲覧することができます。
フリーペーパーといいますか、コミュニティペーパーを想像していたのですが、都北新聞は読み応えのあるシッカリとした新聞でした。
紙媒体で保存されていた直近ものは2011年発行のもの。
北区役所がツイッターを始めるといったニュースが掲載されていました。
当時は、隔週日曜日に発行されて、見開き2面の紙面になっています。
内容は、北区議会の動向、行政書士会北支部などの各士業の無料相談会の告知、商店街のイベントの報告など。
ある特定の区議が議会で質問した内容なども掲載されているのでとても興味深い。
1960年代から2001年発行のいくつかはデジタルアーカイブ化され、PDFのファイルが閲覧できるようになっていました。
「北区の部屋」に入ってすぐのカウンター横にPCデスクがあります。
立って操作するような高い位置に設置されているので、座ってじっくりと過去の資料を閲覧するようなものでないのが残念です。
といっても、東京都北区にこれだけの地域新聞が存在していたことを保管されているのは素晴らしいこと。
「都北新聞」で検索してもインターネット上にはまともな情報がないだけに貴重すぎる資料です。
紙媒体としての都北新聞やデジタルアーカイブ化されたものは貸出不可とのことなので、市民としては中央図書館の「北区の部屋」でしか閲覧することができません。
ごく最近まで発行されていた地域新聞である都北新聞を一般の方に周知してもらう手段はないものかと考えされました。