結論を先に言いますと、
融通の効かない専門職は、自分のために仕事をしています。
依頼者のために仕事をしているのではありません。
取引先の方から、
顧問の税理士を変えたい
という相談がありました。
差支えがあるため、詳細は書けません。
が、中小企業の経営者様の意見としては納得できる理由でした。
変えたい理由は、
融通が効かないから。
私もこの業界が長いので、融通の効かない専門職を多く知っています。
弁護士、司法書士、行政書士、税理士、社会保険労務士、それぞれの分野にいます。
融通の効かない専門職に共通する傾向はたった一つ。
依頼者を自分の意見に合わせようとすること。
本来、専門職は依頼者のほうを向いて仕事をしなければいけません。
そんなの個人の仕事のスタイルのハナシじゃん!
それも、まったく違うハナシ。
そもそも専門職は、
依頼者が抱える問題をその知識や経験を使って解決してあげ、対価をいただくお仕事。
そのように教わりましたし、私自身も同じ考えです。
であるならば、専門職の仕事は、常に依頼者の満足のためにあるべきです。
専門職のやりやすいように依頼者が動かないからといってイライラしたり、怠慢になったりするのは、専門職の仕事の姿勢としては間違っています。
本来、悩みを解決する役割の専門職が、
逆に中小企業経営者の悩みの種となり、
しがらみによって簡単に専門職を変更することができないといった心労を生み出すことになる。
なんのための専門職だろう。