行政書士の中でも地域の高齢者支援をミッションとして業務をしている行政書士阿部隆昭は、仕事柄、地域の介護事業所や公的機関との関わりがいくつかあります。
高齢者の集まりにボランティアとして出かけることも多いので、認知症のことをよく聞かれるのですね。
認知症サポーターではありますが、介護や看護は専門ではありません。
専門は相続などの権利に関することですが、間違いのない範囲でお答えさせて頂いています。
例えば、
うちのお父さん。最近物忘れがひどくって、認知症じゃないかと思うけど、どうしたらいいかしら?
といった場合には。
先ずは区役所に行って、『介護保健制度に関するパンフレット』をもらってきたら??とアドバイスします。
私の事務所がある東京都北区では、『みんなのあんしん介護保険平成28年度改訂版』
自治体によって名称は異なりますが、「介護保険課」といった名前の課が役所にあるはず。
うちのお父さん、認知症かしら?と思ったら、役所の介護保険課に行って介護保険制度のパンフレットをもらってください。
地域包括支援センター(東京都北区の場合には、「高齢者あんしんセンター」という名称です。)にいきなり行って相談しても良いのですが、もしも余裕があるのなら先に「案内」を読んで最低限の知識を身に着けてから相談したほうが良い結果を生むことがこれまでの経験でわかっています。
ということは、認知症の症状が重くなってから気づくのではダメで、日頃からお父さん、お母さんと交流を持ち、認知症が軽度の段階で対策を始めることが何よりも大切です。
いざ、そのときになって慌てるよりも、今のうちからぜひお住まいの地域の役所に行って、介護保険制度のパンフレットをもらって眺めておいてください。
専門用語の名前や、介護保険制度の大枠、制度適用の流れだけでも知っておくと、とてもココロに余裕が持てますよ。