縁あって、昨日は「高齢者ふれあい食事会」に体験参加させて頂きました。
対象となる方
介護保険の認定を受けていない、区内に住所がある65歳以上の方
内容
一年間、同じ食事会会場に集まって、皆さんで歓談しながら食事をします。
会場により週1回、または月2回開催。
4月から翌年3月まで。ただし、8月と年末年始はお休みです。
2カ所以上の会場に参加することはできません。
そもそも、私が高齢者ふれあい食事会に興味を持ったのは、東京都のホームページで地域の見守り活動を調べていたことがキッカケです。
見守り活動の一つとして、「食事会」というものが開催され、どうやら地元東京都北区でも取り組まれているらしいと。
東京都における高齢者見守り活動・事業事例集~高齢者を地域で見守る50のヒント~
高齢者ふれあい食事会は、皆さんが一同に会して楽しく食事をすることによって、
食生活の改善及び健康の増進、並びに地域社会との交流や孤独感の解消、
閉じこもり予防を目的に行っています。
日頃からデイサービスなどの介護事業所をまわらせていただき、地域の高齢者支援のためにはどういった方法があるのかを考えています。
その中で、
「高齢者ふれあい食事会」というのは、どういった取り組みなのだろう?インターネット上にいくつか記事はあるのですが、どうせなら自分の目で体験したい!
そう思いました。
体験参加させて頂いたのは、「東十条商店街健康づくりグループ」が主催する食事会。
JR京浜東北線東十条駅から歩いてすぐの「東十条商店街事務所」で行われています。
開始時刻の30分前、午前11時に到着したのですが、すでに準備万全。
暖かく迎えてくださったのは、北区健康づくり栄養グループ食彩の青田照子様ほかスタッフのみなさま。
事前申込制ですので、参加者一人ひとりをチェックして、スタンプカードにスタンプを押してもらい、それぞれ好きな場所に着席します。
月に二回ですが、ここにくればお話できるような仲間がいるっていうのはいいですね。
ほぼ皆さんいらっしゃったところで、いよいよお食事です。
手作りのお弁当の中身はこんなに豪華!
ボリュームも結構ありますよ。
どれもこれも美味しいので、あっという間に完食。
煮物も良い味付けでしたし、大好きな鶏肉もあったり、イワシのごま酢付けもさっぱりとして美味しい。
私の前に座っている参加者の方々もほとんど残さず食べていらっしゃいました。
青田さまが楽しいお話しをされながら、一人ひとりに気を遣って回っていらっしゃるのが印象的です。
まだ時間あるからゆっくり食べていいよ。
とか、
あまり食が進まない方には、
ご飯は残してもいいから、おかずだけは食べな♪
とか。
30分ぐらいが経ち、一通り皆さんのお食事が終わったところで、私が想像していなかったことが起こりまして。
先ほど、お弁当のメニューが書かれていた黒板に!
終活の勉強をからめながら、私自身を紹介していただき、私の活動もお話しさせていただく機会も自然な感じで設けてくださったのです!
対象者が65歳以上のところ、私みたいなのが居るのは確かに違和感があるので、軽く触れては頂けるのかなとは思っていたのですが。
もしも皆さんの前で挨拶させていただくことになっても、行政書士であることは言わず、地域ささえあい活動の勉強をしている者と言おうと思っていました。
終活を始める時期や、エンディングノートなどの大切さを知っていただくのは、誰にとっても有益なもの。
9月30日に飛鳥晴山苑高齢者あんしんセンターで講師をするエンディングノート講座の紹介までしてくださり、本当に感謝です。
勉強になったのは、
青田照子様のおもてなしの精神
素晴らしいですね、これはもう感動です。
こうしてふれあい食事会に参加する前の勝手なイメージでは、普通に集まって、仲間とお話しして解散、というものでした。
体験参加して分かったのは、自分が持っていた食事会のイメージとはまったく違うもの。
青田様のお出迎えの際の声掛けや、食事のときの気配りなど、本当に勉強になります。
青田様はお昼ごはんを食べていないと思うのですが、お食事の間も、その後のフリータイムのときもみなさんのために動いていらっしゃいます。
さしづめ”参加者全員のお母さん”といった感じ。
キビシイことも、柔らかくおっしゃるし、緩急とりまぜてのホスピタリティがもうすごいなあと思いました。
「高齢者ふれあい食事会」ということで感じたのは、まず家から出るキッカケになるというのが素晴らしいこと。
家に引きこもっていては、食事も進まないかもしれませんし、会話もずっと少なくなるでしょう。
高齢者ふれあい食事会といった楽しい場が地域にあって、外に出て他人をお喋りをすることで刺激にもなりますし、皆でお喋りをしながら食事をすればいつもよりも美味しくたくさん食べられるはず、きっと。
高齢者ふれあい食事会に参加できる方は、介護認定を受けていない方。
要介護、要支援の方向に進まないためには、引きこもらないことが大切だと言われています。
まさに、高齢者ふれあい食事会は、介護保険サービスを使わなくてもいい生活を維持するために、とても役に立っていると感じました。