行政書士には行政書士の、弁護士には弁護士の、司法書士には司法書士の、社会福祉士には社会福祉士の成年後見団体があります。
行政書士には、任意のNPO団体を除けば、公益社団法人成年後見支援センターヒルフェ、と一般社団法人コスモス成年後見センターがあります。
行政書士であれば、必ずどちらかの団体に入らなければならない、というわけではありません。
成年後見を業務として行っていきたい行政書士で、かつ、成年後見団体に加入したいという行政書士が「ヒルフェ」や「コスモス」などに加入するのです。
一般の方に知って頂きたいのは、成年後見を業務として行っていきたい行政書士でも、ヒルフェやコスモスなどの成年後見団体に所属しない行政書士がいるということです。強制加入団体ではないので当然ですし、悪いことでもありません。
これは何も行政書士だけのことではありません。他の士業でも、成年後見団体に所属していなくても成年後見申立書の「候補者」欄に専門家の名前を書くことは自由です。
【成年後見団体に加入している行政書士】
と
【成年後見団体に加入していない行政書士】
とは何が違うのでしょうか?
成年後見団体に所属している行政書士は、能力担保が明らかになっているということ。
すいません、難しい言葉を使ってしまいました。
成年後見団体に所属しているということは、成年後見業務の遂行に必要な知識を研修という場で修得しているという推定が成り立ちます。
成年後見団体に所属していない行政書士は、どのような知識を持って業務に臨もうとしているのかが外形的に分からないのです。
もちろん、個々の行政書士の実力はそれでも存在するのですが、これから成年後見制度を利用しようと思っているご家族とするとどちらの行政書士のほうが安心してお父さんの財産管理を任せることが出来ますか?というハナシです。
更に、成年後見団体に所属している行政書士の場合には、その所属団体に成年後見の受任状況の報告をすることで、家庭裁判所だけではなく団体としてもその行政書士を監督することになるのです。
ただでさえ横領事件などで話題になる成年後見制度ですが、専門家もその例外ではありません。
であるならば、より信頼性のある専門家に任せたいと思うのがご家族の本心でしょうし、家庭裁判所としてのその意向がハッキリと現れています。
行政書士阿部隆昭は、公益社団法人成年後見センターヒルフェの正会員です。
地域の高齢者支援をミッションとしている行政書士阿部総合事務所としては、成年後見業務に取り組むのは当然ですし、より安心して高齢者のご家族にお任せ頂くためにも成年後見団体に所属することも当然と考えました。
更に行政書士阿部隆昭は18年の業務経験の中で成年後見制度に関する法律(民法や任意後見契約に関する法律)知識にも精通しておりますし、成年後見制度の実務についても実務書や業界雑誌を読んで常に研鑽に努めています。
滅多に利用する機会のない家庭裁判所の手続であることですし、一般の方にとっては成年後見制度は謎ばかりの制度だと思います。本来であれば、制度を完全に理解してから成年後見制度を利用するべきです。
行政書士阿部総合事務所は、認知症高齢者を始めとする判断能力に不安を抱える高齢者やそのご家族の信頼に応えるために、ヴィジョンを実現するために一層の努力を続けてまいります。
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭