何の気なしに最初の数ページ。
誰にでも経験ありますよ、この本どんなこと書いてあるんだろう、と。
でも、この本は途中でやめられなかった。
『君と会えたから・・・』喜多川泰
今の私は、多くの人から成功した人と認められる幸せな人生を送っている。
自分で考えてみても二十年前には想像もしなかった日々である。
しかし、私が最初から成功を約束されていた人間だったのかというと、そんなことはない。
むしろ、その反対だったと言うべきだろう。
将来に対する漠然とした不安を抱えながらも、自分がやるべきことを見つけ出せずに、無気力に過ごしていた日々があったのだ。
そう、二十年前のあの夏の日までは。
こんな出だしで、一気に読んでしまいそのままレジへ。
初めてだなあ。
自己啓発系の書籍では味わえない高揚感
近所に大型書店ができてしまって今では客足もまばらになってしまった小さな書店。
その書店の店番をまかされているのが主人公の「僕」
いつものように店番をしていた17歳の夏休み、この店には不似合いの美しい女の子が現れた
肌が透き通るように白い。長袖の白いブラウスに白のロングスカート。
大人の女性のように、襟足の後れ毛を垂らしている。
物語が面白くなるのは、これからだ。
マンガ本すら読まない。そんな僕が、彼女が注文した本を読み始めてみると。
それまでろくに読書などしたことがなかった僕にとって、その本の与えた衝撃はとてつもないものだった。
その大きさは、ひっとすると、彼女に出会ったこと以上のものだったかもしれない。
人生を変えてみたい人は読んでください。
未来の夢に向けた「行動」
その「繰り返し」
その先にあるものが、そう。
約束された地