子供世代にとって誰もが気になるのが親の遺産の行方です。
親の遺産はどれぐらいあるのか?
土地なのかマンションなのか、株券なのか、預金なのか?
兄貴はいくら渡すつもりなのか?、妹よりも多くもらえるようになっているのか?
不謹慎ながらも一生に一度の不労所得の大チャンスですので、不安と期待は否が応でも膨らんできます。
法律的には「遺産分割」といいますが、一般的には「遺産分け」といったほうが言葉のとおりは良いでしょう。遺産分割という用語は硬すぎる印象ですし、遺産分けは形見分けという言葉とも相まってより優しい感じがします。
遺産分け(遺産分割)ってそもそも何でしょうか?
ということが今回のテーマです。
「遺産」という言葉に注目してください。「財産」ではなく、「遺産」となっていることにヒントが隠されています。
遺産とは、死後に「遺」された財「産」のこと。
ある方の財産は、その方が死んだ後に、遺産となります。
ということは、
遺産分割や遺産分けは、その方が死んだ後にする作業
ということをご理解頂けるかと思います。
誤解しないでいただきたいのが、その方がご存命のうちに財産を何らかの方法で分けることは「遺産分割」とか「遺産分け」という用語を使うことはありません。たまに、終活に関連する民間資格?!のセミナー講師の方でもそのあたりを誤解されている方が現実にいらしたのでご注意くださいね。
さて、遺産分割や遺産分けの時期(タイミング)についてはご理解頂きました所で、遺産分割や遺産分けとは一体何をするのかという点を次の記事で説明したいと思います。
戦略実行支援コンサルタント 行政書士阿部隆昭
[trust-form id=9299]