遺産分け(遺産分割)のトラブルは誰しも避けたいと思っているはず。
進んで相続人たちをトラブルに巻き込みたいなどと思っている方はいませんよね。
ですが、遺産分け、遺産分割、形見分けの場面になるとあれだけ仲が良かったようにみえた親族間の仲は急速に冷えていくことも多い。
遺産分けの話し合いになる前に、つまり未だお亡くなりになる前にたった一つのことを行うだけで遺産分けのトラブルを防ぐことが出来るとしたらどうですか?
やってみたいですか? やってみたくないですか?
ですよね! ほぼ100%の方が円満な遺産相続を望んでいるのですから、遺産分けのトラブルを防ぎたいに決まっています。
遺産分けのトラブルを防ぐためにやっていただきたいたった1つのことは、まめに親族に電話連絡をとること。
これだけです。
なんだそれ?! という声が聞こえてきそうですが、体験にもとづく根拠はあります。
遺産分けのトラブルの原因 皆さんご存じですか?
相続人の中で、遺産を多くもらっている人、遺産が思ったより少なかった人、つまり受け取った遺産が多いとか少ないとかで揉めると思いますよね。
もちろんそれはありますが、よくよく当事者にヒアリングすると遺産分けのトラブルの根っこにあるものは遺産の額なんて関係ないことが往々にしてあります。
ええ、何度も私ありますよ、遺産の額がどーのこーのじゃないんだ、と言われたことは。
確かに相続の場面は一生に一度、二度あるかどうかの不労所得の大チャンスです。
二度と来ないであろうその機会をめぐって骨肉の争いを繰り広げるのも分かる気がします。
ですが、それとで実は相続人の間の感情の行き違いだったりするわけです。
だからこそ、故人になってしまう前、入院した、転んだ、病気した、もう先が無さそう、どの段階でも良いのでご本人の近くで暮らしている方は遠くの親戚に電話一本してみましょうよ。
それだけで遺産分けのトラブルが防げたとしたら安いものです。
かかったところで電話代ぐらいのもの。
いざ、遺産分けのトラブルになり、双方弁護士を代理人として話し合いをしたら数百万円単位のお金が飛んでいきます。
ある方の遺産分けのトラブルの大元の原因は、たった一本の電話の順番です。
長男を差し置いて、次男のあいつになぜ先に電話で知らせたのか、というただ一点において譲り合えないばかりに遺産分割協議書にハンコを押すことが長期間ありませんでした。
その長男さんもおっしゃっていましたが、密に親御さんの状況を知らせてくれてればどうってことない話なんですよ。
ただ、急な電話にもかかわらず、なぜそんな大事なことをオレに先に知らせないんだと仰る気持ちもよくわかりました。
ちょうどもうすぐ日本はお盆です。
いいキッカケですのでご実家、しばらく話していない兄弟の家に連絡をとってみませんか?
行政書士阿部総合事務所 行政書士阿部隆昭