結論を先に書きましょう。
1、全部伝える。
2、先に誰かに相談しているのであればその旨を伝える。
3、最優先にしたいことを先に伝える。
以上を踏まえて相談することで確実に相談の実効性は高まります。
相談者にとっては、「相談してよかった!」となります。
相談を受ける専門家にとっても、アドバイスの確度が高まります。
ところが、大抵の場合、この三つはまるごと出来ていません。
理由も含めて説明しますね。
1、全部伝える。
”これは相談したいことと関係ないから話さなくてもいいだろう”
そう判断して、専門家に伝えない。
例えば、相続関連の相談で、過去に遺産分割協議で揉めていた経緯がある事など。
関係あるか、関係ないかを判断するのは、相談を受けている専門家側。
そもそも、その事が関係あるかないかの選択肢が切れるのであれば、相談事も解決している可能性もあります。
”これは余計かな”と思うことでも、もれなく全部専門家に伝えましょう。
相談スキルの高い専門家であれば、その相談に関係ないことであれば、聴きながらスルーして、絵姿が描けるので相談時間が徒に伸びるなどもないはずです。
2、先に誰かに相談しているのであればその旨を伝える。
セカンドオピニオン的なイメージで専門家に相談される場合も現実に多くあると思います。
そのときは、その相談の前に●●に相談して●●の結果を得た、と相談前に伝えましょう。
長時間を相談事をヒアリングした結果、専門家としては、●●と同意見ということも考えられます。
●●の意見を後押しする目的で相談するのであれば、
●●に相談した結果、●●という結果を得たのだけれど、確信を持てないから相談に来た、
そう伝えて頂いた方が、相談の実効性も高まります。
3、最優先にしたいことを先に伝える。
相談の始まりの時点で、私としては●●がしたい、と伝えましょう。
相談スキルの高い専門家であれば、”いやいや、まだ経緯も全体像も知らないのにそんなこと言われてもね”とはならない。
相談者のmust、必須事項を知ることは相談を受ける専門家側にとってはとても有益です。
なぜなら。
その必須事項を実現すべく、いくつかの回答の選択肢をそこに寄せることが出来るから。
さきほど書いた2番の通り、「セカンドオピニオン的に相談したい」なども、それが相談の主目的ならば伝えるべきです。
以上、3点お伝えしました。
知らなければこれは出来ませんが、知っていれば出来ますよね。
どれも特別難しいことはありません。
ぜひ、この3点を実行してみて相談してくださいね。
行政書士阿部隆昭