例えば、エンディングノートの差別化といったら何が考えられるだろう。
これからエンディングノートをリリースするとして、既に存在しているものと差別化をしなければならない。
もちろんそうですね。
気をつけなければいけないのは、
その差別化はユーザーのためになっているのか?
もっとも分かりやすいエンディングノートの差別化は外見に手を入れること。
著しく高額のエンディングノートがあったとして。
高額でることを根拠付けるためには、高級革素材を使ったとしよう。
紙も不必要なほど上質のものを使用する。
金額だけをみると、あまりに高額であるということで差別化がされている。
これは、分かりやすい!
ニュースリリースにも取り上げられやすいだろう。
でも、考えみて欲しい。
この差別化って消費者のほうを向いているだろうか?
単なるメーカー側の話題作りではないだろうか。
エンディングノートの性質から考えて不必要な差別化がなされていないだろうか?
私が「週末相続ノート」を作ったときにも、差別化はもちろん考えました。
既存の(今でも状況はそうですが)エンディングノートは穴埋め式がほとんど。
財産がない方はページのほとんどがスカスカの寂しいエンディングノートになってしまうし、財産がある人はページが足らずに書ききることが出来ない。
そのどちらもエンディングノートを完成される妨げになります。
エンディングノートは完成してこそ意味がある。
にも、かかわらず、完成してもらう方向に作られていないのはどういうことか?
間違った差別化がなされていないか?
消費者にとって不必要な差別化がなされていない?
誰のための差別化なのか?
エンディングノートを作る側は、この視点を欠いては絶対に良いエンディングノートを作ることができない。
数あるエンディングノートから一冊を選ぼうとしたとき、消費者の皆様は考えに考え抜いて選んで欲しいと思います。