「終活」、「婚活」といろいろな「活」がありますが、今度は「ゆう活」だそうです。
一見、なんの活動なのかよくわかりません。
これは、厚生労働省が提唱している生活スタイルの変革のこと。
平成27年4月24日に、「夏の生活スタイル変革」の通称を「ゆう活」(ゆうやけ時間活動推進)とすることが決まったことをうけ、今後は通称やロゴマークも含めて、民間企業へ「ゆう活」の周知啓発を推進していきます。
夏の生活スタイルの変革だそう。
なぜに生活スタイルを変えることを迫られているのか?
それが、なんで「ゆう活」なのか。
そもそも、「ゆう」ってなに?
平成27年3月に安倍内閣総理大臣からの指示を受け、働き方改革の一環として、明るい時間が長い夏の間は、朝早くから働き始め、夕方には家族などと過ごせるよう、夏の生活スタイルを変革する新たな国民運動(「夏の生活スタイル変革」)を展開しています。具体的には、夏の時期に「朝型勤務」や「フレックスタイム制」などを推進し、夕方早くに職場を出るという生活スタイルに変えていくものであり、それぞれの企業や働く人の実情に応じた自主的な取組を可能な範囲で実施いただくものです。
「夕方早くに職場を出る」って、”そりゃ出れれば皆早く出たいわっ!”って思いませんか?
陽が長いから朝方勤務に変えれば、夕方は早く職場を出ることができ、友人と遊ぶ時間も生まれ家族で過ごす優しい時間が増える。
”時間が増えればー正確にはスタート時間が早まればー、それだけ早く仕事が終わるだろう”、だって早くスタートしているんだから。
確かに、そうは言えるかも。
でも、これって机の上でしか成り立たない。
キャノンとか、富士ゼロックスなどの大企業では導入しているようだけど、街にある中小企業ではどうだろう。
陽が長いから、”早く来て早く帰りまーす”なんてことは無理。
当然、一社員について生活スタイルの変革をしようなんて厚労省は言っているわけではないのですが。
会社にしたって、その業種の慣習だってあるだろうし、取引先との関係で「変革」が現実的ではない
そもそも、この議論のスタートは「陽が長い」っていう自然現象。
陽が短い冬はどうする?
毎年のようにサマータイム導入の議論が湧き上がって消えていくけど、そもそもこのサマータイムお題目唱える現象のほうが問題。
厚労省をはじめ多くの人間が、この実効性の薄い問題に関わっている。
もうですね。
日本ではサマータイムの導入は諦めたほうがいいと思う。
生活スタイルって習慣ですよね。
習慣って長い年月をかけて、気がついたらそうなっていたっていうのが「習慣」なわけで。
「習慣」を新たに創りだそうっていうのは、それはそれは難儀ですよ。
少なくとも、机の上で考えても習慣は創り出せないことは確か。