何か新しいことに取り組む時に気をつけたいことは、最初に全体像の把握をしてしまうこと。
木と森との関係に例えられることは聞いたことがある人が多いでしょう。
『木を見て森を見ず』
木だけを細かく見ても、なかなか森(全体像)が把握出来ないためにはかどらない。
なぜ、捗らないかといいますと。
自分がどこまでやったらいいのかが分からないと途中で挫折してしまうんですね。
そういったことを、昨日、マイナンバー対応とエンディングノートの作り方の相談を受けていて思いました。
企業におけるマイナンバー対応については、最初に必要なのが対象業務の洗い出しなのです。
マイナンバー対応における全体像といってもよいでしょう。
例えば、自分の会社(自分が勤めている会社)の業務がどうマイナンバーと関わってくるのかを把握してしまう。
あとは、その対応を検討するだけです。
一つひとつ、追われるように対応していたのではゴールも見えませんし、作業も非効率です。
エンディングノートにしてもそうなんですね。
昨日は、ある男性からの相談でして。(WEBサイトに掲載する許可はあらかじめ頂いてます)
テレビでエンディングノートの特集を観たらしいんですね。
”自分も作らないと”と思って書店で購入したそうなのですが、書き方がわからずにそのままになっているので教えてほしいというご依頼です。
少しでも分からない項目があると先に進めない
その気持ちとってもよく分かります。
その方も財産管理のあたりまでは丁寧に作られてはいらっしゃったのですが、人との関係のあたりで中断してしまっていました。
その部分をクリア出来なことには、結果的にエンディングノートは完成することがないために、書くことそのものを諦めてしまいます。
ですので、市販のエンディングノートを作るにあたっては、先に全てのページを見てしまって自分に関係がありそうな部分だけを見つけます。
その上で、分かるところから書いていくのです。
前のページから順番にではないですよ。
埋められるところから先に埋めてしまうんです。
その作業を繰り返していくうちに、ある程度の項目が埋まってくるとエンディングノートらしくなってきます。
そこまでいったらしめたもの。
あとは今まで書いたものをより正確にするために精度をあげていけばいいのです。
幸いなことに、遺言書と違って、エンディングノートには、いつまでに書かなければいけないとか、書き方が法律で決まっているということが一切ありません。
自分が好きなように、好きなときに書いていいのです。
ですが、上手なエンディングノートにするにはちょっとしたコツがありまして。
上手なエンディングノートとは何でしょうか?
残された者が困らない
端的に言えば、これだけです。
といいますか、突然の病に倒れてしまって残された家族、ご主人が亡くなって遺された家族、その方たちが困らない。
これがエンディングノートの本来の役割です。
せっかく、エンディングノートを作ってみようと思われたでしたら、「上手なエンディングノート」として完成させておきたいですよね。
そのためのご相談は随時受けています。
エンディングノートを買ってはみたけれど、自分一人では完成させる自信がない。
そういった方はご連絡をお待ちしています。
ちなみにですが、その相談者の方はここで立ち止まっていらっしゃいました。
相続ツリー(相続関係図)の作成
市販のエンディングノートの中には、相続ツリー(相続人との関係を図で示すもの)だけがあって、”後は自分なりに埋めてみてください”といった形式のものもあります。
エンディングノートの著者はいずれもその道のプロ。
プロだったら相続ツリー(相続関係図)を埋めるのは簡単。
ですが、実際にエンディングノートを作ろうとされている一般の方にとってはかなりハードルが高いのですね。
いざ、相続が発生しても困らないような正確な書き方のアドバイスもさせて頂いています。