旧「中小企業新事業進出補助金」の採択件数を業種別に見ても、現在の新事業進出枠で「通りやすい業種」は断定できません。現行制度は別の補助金であり、第1回の採択結果はまだ公表されていないためです。
過去の採択事例から学ぶべきなのは業種名ではなく、既存事業の強みを新しい顧客・市場へ展開する構造です。
採択事例は「件数」より「構造」を読む
- 既存事業で蓄積した技術・顧客理解・設備・人材は何か
- 新たに製造・提供する製品・サービスは何か
- 既存事業とはどのニーズ・属性が異なる顧客を対象にするか
- 顧客が実際に抱える課題をどの資料で裏付けるか
- 競合ではなく自社が選ばれる理由は何か
- 設備・建物が新事業に不可欠な理由は何か
製造業で整理したい計画の型
製造業では、既存の加工技術や品質管理力を活かしつつ、過去に製造実績のない製品へ取り組み、既存顧客とは異なる業種・用途・ニーズへ展開する構造が考えられます。
- 既存製品と新製品の仕様・用途・性能の違い
- 新たな顧客業界のニーズと市場規模
- 試作、品質保証、認証、販売までの工程
- 設備能力、稼働率、人員、原価の根拠
- 既存取引と新規取引が混在しない管理方法
建設業で整理したい計画の型
建設業では、施工力や地域ネットワークを活かして新たなサービスへ進出する場合でも、単なる商圏拡大や既存工事のメニュー追加では足りません。新たな顧客層と提供価値を示します。
- 既存工事と新サービスの違い
- 顧客属性・利用場面・契約形態の違い
- 用地、建築、消防、営業許可等の実行条件
- 集客方法、稼働率、客単価、季節変動
- 補助対象の建物・設備を新事業専用で使う方法
過去データの扱い方
過去の採択件数は、申請テーマを考える材料にはなります。しかし、母数となる申請件数、審査基準、制度要件が異なるため、「この業種は通りやすい」と結論づけないことが重要です。現行制度では、第1回公募要領の要件と審査項目に沿って計画を検証します。
御社の強みを、新たな顧客へつなげます
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